インタビュー

著名人からのインタビュー

オリーブオイルの愛好家は世界中にいます。様々な分野の方に美味しいだけではない、その人気の理由と使い方を語っていただきます。

【第8回】
オリーブオイルは内側からのスキンケアに最適!伝統的な和食と組み合わせれば最強のビューティーバランスに!

栄養コンサルタント
エリカ・アンギャルさん

ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして、世界一の美女を目指す日本人ファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南してきたエリカ・アンギャルさん。伝統的な和食と日本文化をこよなく愛し、今年で日本在住20年目を迎えます。エキストラバージン・オリーブオイルの愛好家でもあるエリカさんに、美と健康の極意を伺いました。

オリーブオイルは食べる美容液!高価な美容液を買うよりも価値ある自分への投資です

写真

― 2004年以来、知花くららさんや森理世さんなど、ミス・ユニバース日本代表、ファイナリストの方たちへの栄養指導を行い、2009年発売の書籍『世界一の美女になるダイエット』(幻冬舎)では、大きな話題を呼びました。

エリカ:
ちょうど今年2月に『世界一の美女になるダイエット』の文庫版が出たところです。2009年の発売当初は、「油抜きしている人、今すぐやめて!」と送ったメッセージは、ダイエットで痩せたい女性たちに大きな衝撃だったようです。

― 油を重視されていますが、「美しくなる食事フィロソフィー」を教えて下さい。

エリカ:
「良質のたんぱく質、良質の炭水化物、良質の脂質をバランスよく摂る」ことです。この3つは、私たち人間が生命活動を維持するうえで、欠かすことのできない「三大栄養素」。今、口にしたものが、10年後の私たちの体を決めるのです。
だから、美しくなるためには、“賢く食べる”こと。「何を食べて、何を食べないか?」を正しく知ることが重要です。なかでも、「脂質」に関しては誤解している方が多いのが残念です。

― カロリー制限や油抜き、炭水化物抜きなどで一時的に痩せても、肌はガサガサですし、シワが増えたり、やめた途端にリバウンドして長続きしませんね。“賢く食べる”とは?

エリカ:
きれいな肌になりたい、体重を減らしたい、美しくなりたいなら、まず最初にするべきことは、今使っている油をすべて「良質の油」に変えることです。

写真

― 「良質の油」というのが、オリーブオイルですね。

エリカ:
はい。オリーブオイルは、私は「最強の美容液」だと思っています。質の良いオリーブオイルは、通常のサラダ油に比べたら少し割高です。でも、化粧品にお金をかける日本人の女性が“食べる美容液”に投資しないのはとても残念です。高くても良質なオリーブオイルを買うことは、価値ある自分への投資になります。
多くの方は“油は大敵!”と思い込んでいます。たしかに油はカロリーが高く、摂ることをみなさんが怖がります。でも、私はいつも言います。「油を摂ることを怖がらないで」と。

オリーブオイルには、数え切れないほど素晴らしい効用があります

写真

― エリカさんは、美容と健康に関する世界の新しい知識を紹介していますが、オリーブオイルの効用とは?

エリカ:
私はギリシャに住んだこともあるのですが、ギリシャではみなさん、毎日たっぷりのオリーブオイルを使います。これは「地中海式ダイエット」としてもよく知られています。諸説ありますが、オリーブの樹は約6,000年前に栽培が始まったといわれています。
最近、さまざまな油が話題ですが、歴史が浅い分、臨床データがまだまだ少ないのが現状です。しかし、オリーブオイルについては、世界中で研究・調査が行われている歴史があり、健康に良いとすでに実証された多くのデータがあります。

― これらのデータを見ると、オリーブオイルがどれだけ健康に良いか一目瞭然ですね。「地中海式ダイエット」は2010年、世界無形文化遺産にもなりました。

エリカ:
オリーブオイルを習慣的に用いる地中海式の食事を実践している人は、そうでない人たちに比べ、平均寿命が長く、心臓病、高血圧、脳卒中などの発症率が比較的低いという報告もあります。

― アンチエイジング作用もあるのですね。

エリカ:
心臓病、糖尿病、がん、関節リウマチ、骨粗しょう症、アルツハイマーなど、加齢に伴う病気を未然に防ぐ効果があることも最近の研究で実証されています。また、お肌を紫外線から肌を守り、若々しく見せる効果もあるんですよ。体の細胞一つ一つまで栄養を吸収しやすくする作用や血行促進、ホルモンバランス調整など、数え切れないほど素晴らしい効用があります。

― 1日どれくらい摂取するのがいいのでしょうか?

エリカ:
私は、エキストラバージン・オリーブオイルを1日大さじ1〜2杯をお勧めしています。アメリカでも、生活習慣病や心臓病の予防におけるオリーブオイルの有効性を認めたFDA(米国食品医薬品局)が、「1日スプーン2杯(約30ml)を摂ること」を推奨しています。

オリーブオイルを毎日の生活に上手に取り入れるレシピ

写真

― オリーブオイルを使った「キレイになる食事レシピ」をいくつか教えて下さい。

エリカ:
水切りしたお豆腐とトマトで作る「カプレーゼ」や「お味噌汁」など、和食とオリーブオイルとの相性は抜群です。お味噌汁は最初にニンニクをオリーブオイルで炒めて、玉ねぎや人参などの根菜をたくさん入れて作ります。すると素材の旨味が引き出され、出汁やお肉を使わないのに豚汁のようなコクのあるお味噌汁ができあがります。最後に、盛り付けたお味噌汁の仕上げにエキストラバージン・オリーブオイルを少量まわし入れます。

インタビュー1

インタビュー1

― このお味噌汁なら満足感も高く、腹持ちがいいので、食間にお腹が空いてイライラすることもなさそうですね。

エリカ:
手作り美容ジュースもお勧めです。私は毎日、ニンジンやリンゴ、パイナップルなどのフルーツにショウガ、そしてエキストラバージン・オリーブオイルを小さじ1杯入れた美容ジュースを飲みます。
オリーブオイルは、ビタミンA、E、D、Kなどの脂溶性ビタミンの吸収を促進する作用があります。だから、ニンジンのカロテノイドの吸収を高めてくれるのです。活性酸素を除去して細胞を若々しく保ち、シミ・シワを予防する若返りジュースです。

― サラダを美味しく食べられるドレッシングのレシピがあれば教えて下さい。

エリカ:
ドレッシングを作るというより、塩、レモン汁、エキストラバージン・オリーブオイルそれぞれをサラダの上からかけるだけでいいんです。わざわざ特別なドレッシングを作らなくてもいいのです。レモン以外にも、私はバルサミコ酢も好きですね。「しょう油とエキストラバージン・オリーブオイル」や「ポン酢とエキストラバージン・オリーブオイル」の組み合わせも抜群です。

写真

― エリカさんは、オリーブオイルを肌に塗ったりもするそうですね。

エリカ:
オリーブオイルと天然塩、または含蜜糖のような天然砂糖を手のひらで混ぜ、シャワー前にスクラブします。古い角質層を落としてお肌をツルツルにし、水に含まれる塩素から肌を保護してくれます。保湿作用もあり、お風呂上りもしっとり。ベタつく感じはまったくありません。

伝統的な和食と地中海式ダイエットの組み合わせは、世界一のアンチエイジングフード

― パンを食べるときにエキストラバージン・オリーブオイルが良いそうですが、逆に太るのでは?

エリカ:
オリーブオイルは「オレイン酸」が主体ですから、脂肪の蓄積を抑える太りにくい油です。パンを食べるとき、イタリア料理などではエキストラバージン・オリーブオイルがよく添えられます。「油だから太るのでは?」あるいは「パンだけ食べたほうがダイエットにいいのでは?」
そんなふうに思いがちです。
でも、白いパンを食べると血糖値が急激に上がってしまいます。するとインスリンというホルモンが大量に分泌され、美と健康に大きなダメージを与えます。過剰なインスリン分泌が体にどのような結果をもたらすか、ご存知ですか?消費しきれずに残った糖を脂肪に変える作用があるのです。つまり、脂肪の蓄積です。血糖値の急上昇によって、太りやすくなり、シミ、シワの原因になって老化を早めます。

― オリーブオイルなら、ゆるやかに血糖値が上がっていくのですね。

エリカ:
私の「美しくなる食事フィロソフィー」の真髄は、カロリーより血糖値コントロールです。血糖値が急上昇すると、その反動で急激に下がりやすく、すぐにまた「何か食べたい!」という欲求が生まれ、悪循環です。
良質の油なら、血糖値を穏やかに保ち、脂肪燃焼率を高め、脂肪がつきにくい体になります。加工食品やスナック菓子などで使われる油のほとんどはトランス脂肪酸です。中毒性が高く、麻薬のような作用もあるので、ダイエットの大敵です。

写真

― エリカさん流の正しいオリーブオイルを選ぶコツを教えてください。

エリカ:
まず「エキストラバージン・オリーブオイル」であること。ポリフェノールやスクアレンが豊富です。肌を紫外線や環境ダメージから守り、肌を若々しく保つ働きをしてくれる成分です。
そして、選び方のポイントは2つです。遮光性の瓶であること。コールドプレスであること。30度以上の熱をかけていないオリーブオイルは「コールドプレス」と表示されます。オリーブオイルは高温にすると劣化が始まり、香りや鮮度を落とします。
また、保存方法も大切です。ガスコンロのまわりではなく、冷暗所で。ただし冷蔵庫はNGです。凝固し、液体粘度を高めます。小さめの瓶で購入し、開封後は早めに食べ切りましょう。

― オリーブオイルは、私たちの肌のように紫外線や熱、酸化に弱いのですね。

エリカ:
世界でも日本人女性のお肌の美しさには定評があります。それは、素晴らしいバランスの伝統的な和食があってこそだと思います。その和食にオリーブオイルを付け加えれば、最強のビューティーバランスになります。
内側からのスキンケアとして、毎日大さじ1~2杯のエキストラバージン・オリーブオイルを日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょう。オリーブオイルの素晴らしい効果をきっと実感できると思います。

プロフィール

プロフィール

エリカ・アンギャルさん/栄養コンサルタント
2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南。栄養学、薬理学、生理学など予防医学における幅広い専門知識を駆使し、“内側からより美しく、心も身体もすこやかに輝く”をテーマに、ハッピーな毎日のための食とライフスタイルを発信している。
■略歴
1969年オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒業、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒業(栄養学)。オーストラリア伝統的医薬学会(ATMS)会員。オーストラリアで医師とともに、アレルギーや自己免疫疾患、心臓病や糖尿病などの生活習慣病や、肌コンディションに悩む患者の治療に従事する。1985年に初来日し、大分の高校に1年間の交換留学。日本在住は今年で計20年目。伝統的な和食と日本文化をこよなく愛す。日本女性の心に響くよう、磨き続けた日本語で、美容と健康に関する世界の新しい知識を紹介することに、深い情熱を注いでいる。

一覧ページへ戻る

PAGE UP